こんにちは、きつね(@gijutsujin) です。
私の身の回りもそうなんですが、最近Bluetoothデバイスが本当に増えました。
皆さんも沢山のBluetoothデバイスを持っていると思いますが、そのデバイス快適に使えていますか??
そこで、手元にあるBluetoothデバイスが 快適に使えていない場合の解決方法を、簡単に説明したいと思います。
今回の記事では以下の内容が理解できます。
- Bluetooth 規格について
- 不具合事例とその解決方法
それでは、始めます!
Bluetooth 規格
まずBluetooth規格について説明します。
BluetoothはIEEEで策定された規格です。
その為、Bluetoothロゴがあるすべてのデバイスはその規格の中で仕様がきまっているので、ロゴマークがある機器同士であれば、問題なく使えます。
で、このBluetoothの規格ですが、たびたび更新されて機能アップが図られています。
最新版は バージョン5.2 というものになっています。
Bluetoothは出た当時は、消費電力の多さや通信の安定性などで人気がありませんでした。
2009年12月に発表されたv4.0からは低消費電力のモードが実装されたり、以後通信スピードの高速化などでSBCという音楽を聴くためのコーデックでもそれほど遅延を感じなくなったのではと思います。
BluetoothデバイスはホストとなるPCやスマホと1対1で接続されます。
そのため、PCやスマホのBluetoothのバージョンとヘッドホンやマウス・キーボードのBluetoothのバージョンが違う場合、バージョンの古い方の動作になります。
PCやスマホが Ver5.0でもデバイスがVer4.0だと、両者の通信はデバイス側のVer4.0になります。
この時に注意していただきたいのは、
Bluetooth ver3.0以前のものとver4.0以降のものは互換性がないので最悪つながりません。
とはいえ、今出回っているものはほとんどがver4.0以降のものだと思いますので、2009年よりも前に購入したデバイスでなければ、この問題には直面はしないと思います。
Bluetoothの新規格 LEオーディオの解説はこちら!
不具合事例とその解決方法
Bluetoothでよくある不具合というのが、
- 接続が切れる
- 接続が切れたあと、再接続されない
ほとんどこの2つではないかと思います。
それではそれぞれの解決方法を記します。
1.接続が切れる
通信が切れる主な原因は、
- 電子レンジや強い電波を出す家電機器
- Wi-Fi
- 他のBluetoothデバイス
- 高出力の無線電波
が原因の場合がほとんどです。
理由は、
これらの機器は、Bluetoothの電波と同じ周波数帯(2.4GHz)の周波数を使って電波を使っているから。
このBluetoothの電波は、ノイズを受けると動的に電波の周波数を切り替えており、ある一定のノイズがきても電波干渉を受けにくい仕様になってはいます。
ただ、それでも電波の周波数がかぶったり、ノイズとは違う電波の周波数でもノイズの出力が大きい場合はどおしても影響を受けて、通信が切断されてしまう場合があります。
電子レンジは出力が大きいので、動かした瞬間に通信がぷつぷつと切れますね。
これが主な原因です。
そのため、Bluetooth機器の説明書にも、通信が切れた場合の対処法としてノイズ源となる物を避けるような指示が書いてあります。
その理由がこれになります。
あと、外だと交差点でイヤホンの音がぷつぷつと切れたりした経験はありませんか?
これは、恐らく信号機などに設置してある無線機からの電波の影響を受けている可能性はあります。
それ以外の要因では、PCやスマホからの距離もあります。
BluetoothはWiFiと違って近距離通信をする規格です。
Bluetoothには飛ばす距離によってクラス分けをしています。
クラス | 出力 | 到達距離 |
---|---|---|
Class 1 | 100 mW | 100 m |
Class 2 | 2.5 mW | 10 m |
Class 3 | 1 mW | 1 m |
クラス | 出力 |
---|---|
Class 1 | 100 mW |
Class 1.5 | 10 mW |
Class 2 | 2.5 mW |
Class 3 | 1 mW |
とまあ、飛んでも100mがいい所です。
ちなみに、見通しがよくての話なので、壁やドアなどがある場合は、それよりも短い距離になりますので、Bluetooth機器を使う際は、手の届く範囲で通信させるのがいいです。
- 電子レンジなど、電波干渉するものから遠ざける
- Bluetoothのホストから離れすぎないようにする
2. 接続が切れたあと、再接続されない
この状況って、よくアマゾンのや価格.comのレビューで見かける現象です。
この問題の原因は、
PCやスマホのドライバソフト
が主な原因です。要は作りが悪い。
ヘッドホンやマウスなどは、スレーブといって通信の受け渡しをPCやスマホからの指示の下で動いています。
ヘッドホンやマウスは、一定時間使わない状態が続くと、消費電力を抑えるために一時的にスリープ入ります。
その時、同時にPCやスマホとの通信は切断します。
そして、再度操作がされると、再び両者の間で通信が確立されて、データのやり取りが始まるのが正しい動作なのですが、この時、一部のヘッドホンやマウスの影響でその再接続が邪魔をされる場合があります。
こうなると、再接続をしたい機器というのは、再ペアリングをしないとつながらない状態になります。
この場合の解決策は、
です。
こうする事によって、再接続の際の邪魔はされなくなるのでこの問題は解決されます。
さすがに、全部の機器をOFFにできない場合は、どの機器が邪魔をしているか、一つづつOFFまたはONにして、どの機器が邪魔しているかを探してみてください。
基本的にコントローラーチップの中身は大体同じと考えていいです。
あとは何が違うかというと、それはドライバソフトです。
ここは各メーカーで作るので、動作の良し悪しがここに出ます。
私の主観だと、この現象はホストコントローラーがIntel製以外のもので発生しやすいかなと感じています。
Intel製のドライバが優秀なのかもしれないですね。
- 一旦すべてのBluetooth機器をOFFにする
- ホストやデバイスのドライバソフトを更新する
まとめ
Bluetoothデバイスのよくある悩みの、通信切断と再接続問題については解決出来そうでしょうか?
Bluetoothの接続で困った時には、
- ノイズ源は除去しよう!
- 繋がらない時は、ファームウェアの更新と、その他のBluetoothデバイスをOFF!
これをまず試していただければ、大抵の問題は解決できます。
Bluetoothは規格なので、ロゴがあれば基本的にはつながります。
問題は解決しないからと言って、製品レビューにダメ出ししないで上げてくださいね。
以上になります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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