こんにちは、きつね(@gijutsujin)です。
今回は、Sony WH-1000XM3 のイヤーパッドの交換についての記事になります。
WH-1000XM3のイヤーパッドは通常のヘッドホンのイヤーパッドとは違い、交換に若干手間がいる構造になっているので、交換に躊躇されている方もいらっしゃると思います。
そんな方に向けて、実際に交換した時の手順と交換に使用したイヤーパッドをご紹介します。
WH-1000XM3を購入したのは2019年1月なので、現在まで4年も使用していることになる。
本体の動作やバッテリーは全く問題いなく動作しているものの、イヤーパッドは加水分解が始まり表皮がボロボロになってきてしまっている。現在は通勤時ではなく勤務時の電話会議用として使用しているが、ボロボロになったイヤーパッドの表皮のカスが耳の周りにつくのがとてもうっとうしくなったので、イヤーパッドの交換を決意したのである。
実際に交換してみて、作業が思いのほか簡単だったのと、パッドを交換するだけで掛ごごちや気分も上がるので、古いソニー製のノイズキャンセリングヘッドホンをお持ちの方に是非参考にして頂きたいと思っています。
それでは、始めます!
WH-1000XM3のイヤーパッド構造
WH-1000XM3のイヤーパッドは一般的なヘッドホンのイヤーパッドの構造とは違い、イヤーパッドに爪があってそれがイヤーカップに引っかかる構造で止まっている。
一般的なヘッドホンの代表例としてAudiotechnica ATH-M40xというモニターヘッドホンを参考例に挙げる。
このヘッドホンのイヤーパッドは写真にもあるようにイヤーカップの淵にある溝にイヤーパッドの淵を挟み込む構造になっている。これによりイヤーパッドの交換は工具もいらず簡単に取り外しをする事が出来る。これはモニターヘッドホンという特性上、長期仕様によるイヤーパッドの交換を開発時から想定していることに由来するからだろう。
それに代わってWH-1000XM3はノイズキャンセリングヘッドホンということで、開発時には使用想定として2年から3年程度という事で、イヤーパッドが痛む前にヘッドホン自体の買い替えを想定しているからこの様な構造になっていると思われる。もしそうでなければ、モニターヘッドホンの様に簡単にイヤーパッドを交換できる構造にするべきだろう。
それで、肝心なイヤーパッドを交換するにはどうすれば良いかというと、結局のところ爪を外すための工具を用意すれば良い。ただ、マイナスドライバーなど硬いものでこじ開けようとすると、イヤーカップを傷つけたり割れる恐れがあるので、プラスチック素材のツールを使用するのが無難だろう。
Sonyでイヤーパッド交換した場合
イヤーパッドの交換については、もちろんSonyでも修理を受け付けている。その場合、こちらから見積りや受付をする事が出来る。
イヤーパッドを交換する際は、引き取り修理か持ち込み修理のいずれかになる。
ちなみに、イヤーパッドをソニーへ持ち込みで交換を依頼するとなんと¥8,800(税込)もかかる。構造が構造だけに気軽に交換できない所からして、中々の高額修理だ。
交換パッドの紹介
今回交換パッドとして購入したのは、こちら。
Amazonでオススメで出てきた商品だ。評価も4.5と高く取り外しようの工具もついているので、試しに購入してみた。
同梱物は、
- 交換用イヤーパッド
- 取り外し工具
- 取説
交換手順
Amazonで購入したSOULWITのイヤーパッドを古いイヤーパッドから交換する。
交換手順は以下の通り、
取り外し工具をイヤーパッドとイヤーカップの間にグッと押し込む。
てこの原理を使ってゆっくりと爪を外す。この時、一部が外れたら取り外し工具をグルっとイヤーカップの淵にそってゆっくりと動かすと他の爪も外れる。
すべての爪が外れたらゆっくりと古いイヤーパッドを取り外す。この時中央にあるスポンジを誤って取り外さないように注意する事。
新しいイヤーパッドを取り付ける。この時、爪の位置と突起の位置に注意して取り付ける。
パッドの裏側はこのようになっていて、爪と突起がある。ちなみに写真左側がオリジナルのイヤーパッドで、右側が新しく交換するイヤーパッド。
左右のパッドを交換して完成となる。
パッドのスポンジのハリも復活し掛ごごちはオリジナルの時よりも肉厚感はある。何よりもイヤーパッドが新しくなるだけで気持ちがとても良くなった。もし、イヤーパッド交換を躊躇されているようならば、是非試していただきたい。
イヤーパッドの状態だが、左が古いイヤーパッド、右側が新しいイヤーパッド。見た目にもわかるが、左側のイヤーパッドは表皮にひび割れが発生し、内部では表皮が剝がれてきている。また、内部のウレタンも痩せてしまい変形しても復元せず状態がそのままだ。
それに比べて、新しいイヤーパッドは、表皮はキレイで中のウレタンもしっかりしているのが見ていて分かる。
ヘッドバンドはSonyへ修理に出すか・・・
ちなみに、ヘッドバンドのレザー部も同じ様に劣化が始まりひび割れが発生している。ここも、いずれは革が剥がれてボロボロになるのは確実だ。しかしながら、WH-1000XM3の修理メニューにはイヤーパッド交換の様なメニューは用意しておらず、最低8,250円はかかるようだ。中々の金額なので修理に出すかは非常に悩ましいところ。
ヘッドバンドの交換についてはバンドの症状を観つつ、汎用のヘッドバンドカバーなどで代用するのが良いのかもしれない。これであれば、表皮がくずれてもゴミが落ちてくる心配は無くなる。一度、購入してみて試してみようと思う。
まとめ
4年前に購入したWH-1000XM3のイヤーパッドを交換してみました。
- サードパーティー製のイヤーパッドでも十分使える
- 交換は分解用の工具があると便利
- 部品代だけなので非常にコスパが良かった
WH-1000XM3のイヤーパッド交換は初めてだったが、今回購入したイヤーパッドに付属している説明書と工具のおかげで非常に簡単に交換する事が出来た。
イヤーパッドも非常にしっかりしていて、ヘッドバンドの寿命がまた2年や3年延ばす事が出来たのが非常に嬉しい。あわせて、今回は作業自体を自分で行ったので、イヤーパッドの部品代だけで済ますことが出来たのは非常に大きい。
WH-1000XM3に限らず、他のヘッドホンでも同様のサードパーティー製イヤーパッドが販売している。もし、イヤーパッドがボロボロになっているようであれば、一度ご自身で修理してみるのも良いだろう。そうすることで、愛用のヘッドホンの寿命を簡単に延ばす事が出来るぞ!是非、お試しいただきたい。
以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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