こんにちは!きつね(@gijiutsujin)です。
今回は待望のオフィスチェアのレビューをします。
近年、在宅ワークの広がりからオフィスチェアを自宅へ導入するケースが増えています。
そして最近では在宅ワーク需要の増加から老舗のオフィスチェアに人気が出たり、COFOさんのCOFO ChairやラシカルさんのGrowSpicaといったクラウドファンディングで高い人気の出たオフィスチェアも沢山登場してきています。
そんな中、FlexiSpotさんでもオフィスチェアを販売しており、普段からE7やE8といった電動昇降デスクを愛用している筆者にとって、FlexiSpotさんのオフィスチェアはとても気になっていました。
そんな中ちょうどレビューのご依頼をいただき、OC14を試させていただく事が出来きました。
筆者は普段、IKEAで購入したイェルヴフェレットというハイバック仕様のオフィスチェアを使用しています。この椅子は価格が安いのだが、背面はメッシュ、座面はウレタンクッションという仕様のチェアだ。使い始めのころは椅子に体が慣れておらずとても座りにくさを感じていたものの、次第に慣れると非常に座り心地の良いチェアとなりました。
今回レビューするにあたり、評価基準となるのはこのIKEAのチェアの座りごちや機能面。OC14がどの程度オフィスチェアとしての機能を持ち合わせていて、価格にあった作りになっているのか検証したいと思います。
それでは、始めます!
- 座面高が丁度いい
- アームレストのサイズと可動範囲がいい
- 各種調整機能のはバッチリ
- 背もたれが若干固め
製品特長
エルゴノミクスチェア
機能・快適性・美しさを求めた、新たなスタンダードを提案。
疲れやストレスをなるべく感じない、人間にとっての使いやすさを考える“人間工学”に基づき作られています。
長時間椅子に座ってストレスを感じてしまう方には最適です。
FlexiSpot OC14 商品ページ https://flexispot.jp/standing-desk/flame/oc14.html
自宅でも快適な時間をお約束
高い性能を持ちながら、高級感溢れるスタイリッシュなデザイン
デスクワーカーが本当の意味で作業に集中できます。
昇降デスクを同時に利用すれば、仕事モード/休憩モードを簡単に切り替えます。
FlexiSpot OC14 商品ページ https://flexispot.jp/standing-desk/flame/oc14.html
抜群な機能性
リクライニング機能はもちろん、座面右下のノズルを回せばリクライニングの硬さを調整できます。
座面スライドで正しい姿勢を導いてくれます。座面を前にすればリラックス、座面を後ろにすれば背もたれと腰がフィットします。
3段階のリクライニング調整と60mmの座面スライド調整を提供しています
FlexiSpot OC14 商品ページ https://flexispot.jp/standing-desk/flame/oc14.html
こだわりの素材
背面はソフトプラスチックとハードプラスチックの組み合わせでできています。
フレームはハードプラスチック製の外枠、内部はPUソフトプラスチック製で背中にぴったりとフィットするようになっています。
通気性も優れ耐久性も高いので長く安心してお使いいただけます。
FlexiSpot OC14 商品ページ https://flexispot.jp/standing-desk/flame/oc14.html
エラストマーメッシュを採用
高級ブランドチェアに多く使用されているエラストマーメッシュを採用。
荷重が分散され体への負担を最大限軽減します。
また、座面前部太もものあたりにモールドウレタン使用し、太もも部分を優しく受け止めます。
FlexiSpot OC14 商品ページ https://flexispot.jp/standing-desk/flame/oc14.html
仕様
商品番号 | OC14 |
サイズ | 幅640 x 奥行520 x 高さ1180~1260mm(座面高さ470~540mm) |
重量 | 約20.5kg |
最大傾斜角度 | 30° |
耐荷重 | 220kg |
梱包サイズ | 80.0cm × 40.0cm × 64.0cm(約23.5KG) |
素材・材質 | ナイロン、合板、ウレタンフォーム |
カラー | ブラック |
取付・組立 | OC14説明書 |
保証期間 | 3年(最初の購入者のみ。権利譲渡不可。その他規定有。) |
開封
外箱
FlexiSpotさんあるあるだと思うのだが、今回のOC14についてももれなく重い!
その重量は何と約23.5kg。その為、この状態のまま運ぶとけがや腰をやられるので注意が必要だ。
これを運んでいただいた佐川さんには感謝です!
開封するとこの様な感じ。組立作業を自宅2階で行うため、各パーツを個別に運んだ。
同梱物
同梱物はこちら、
- 座面
- 背もたれ
- 座受金具
- アームレストx2
- ヘッドレスト
- ガスシリンダー
- レッグフレーム
- キャスター
- 取扱説明書
- U字カバー
- 六角レンチとねじのセット
組み立て
OC14を組立る時は付属の六角レンチだけで組み立てられる。
電動昇降デスク E7などの様に組み立てに電動ドライバーが必要無いのが嬉しいところ。
OC14を組み立てる際に、床を養生できる布や背もたれを取り付ける際の台などがあると作業がしやすいぞ!
それでは早速組み立てましょう!
まずは、座面にアームレストを取付る。
取付には片側ねじ3本で固定。ネジ穴が2か所 (外側と内側)があるのだが、OC14では内側のネジ穴しか使えなかった。
取り付けが完了するとこの様な感じになる。
アームレストが取付られたら、次は座受金具を座面に取り付ける。
ちなみに座受金具はイタリアのDONATI社製 Epron Plus Trasla という製品を使用している。
操作方法はこちらを参照していただきたい。
座受金具の取付は、プラワッシャーとねじ4本で固定する。これも付属の6角レンチで簡単に締め付けられる。
続いて、座面に背もたれを取り付ける。
ここも座受金具に背もたれを装着しねじ3本で固定。
OC14のキャスターは比較的大きめのキャスターを採用している。
これをアルミニウム製のレッグフレームに取り付ける。
取り付けるとこんな感じ。それほど力を入れなくても入れられました。
この時も、レッグフレームの下に毛布などの床を保護できる布があると便利です。
キャスターを5か所取り付けたら、最後にガスシリンダーを取り付ける。
これはレッグフレームの穴に入れるだけなので、特に難しいことはない。
ちなみにOC14で使われているガスシリンダーは一般的なん物よりも若干短い様に感じた。
先ほど組み立てたレッグフレームに座面を取り付ける。
この時、ガスシリンダーと座受金具の穴の位置が分かりづらいので、2人で作業するとやりやすい。
最後のパーツとして、ヘッドレストを取り付ける。
ヘッドレストにはあらかじめ取付部のパーツが組付けられていて、それを座面に上部に設けてある穴にねじ止めするだけ。
最後に、ネジ穴を隠すパネルがあるのでそれを被せて完成。
本体チェック
座面
OC14の座面はエラストマーメッシュになっていて通気性は抜群。座った感じの座面のテンションも丁度良く自然な感じ。
また、座面前面の部分にはウレタンフォームが入っており、ももの裏側をソフトに支えてくれる。
バックレスト
バックレストの表面はメッシュになっているが、背中を支えるのはこのメッシュではなくその裏にあるソフトプラスチック。この仕様のメリットは背中をしっかりと支えてくれるという事。メッシュの場合長期仕様でテンションが落ちてくる恐れもあり、これにより背中を支える力が下がる懸念がある。その点、しっかりとした芯のあるソフトプラスチックがしっかりと支えてくれるのは長期使用を考えているのであれば心強い。
ヘッドレスト
ヘッドレスト正面と裏側
ヘッドレストは背もたれにねじによる固定で取り付けられている。表面の生地は背もたれと同じメッシュ生地。ヘッドレスト本体とアーム部分はプラスチックで出来ているが強度は物凄くしっかりしている。プラスチック部は見た目にもチープさは見受けられず、印象は良い。
角度調整
ヘッドレストは上下に角度をつける事が出来る。
角度をつける際はラッチがあって固定するような仕様ではなく、無段階に移動する事で調整をする。その為、任意の場所で固定する事は出来ない。しかしながら、頭を乗せる程度であれば動かないので、全く問題なし。
高さ調整
ヘッドレストの高さ調整はラッチがあって固定する事が出来る。ヘッドレスト本体を持ち上げると段階的に持ち上がり、押し込む事で低くする事が出来る。ちなみに調整範囲は50mm。
アームレスト
OC14にはアームレストの高さ調整機能やパッドの前後・角度調整も備わっている。
パッドの高さ調整
アームレストのパッドの高さを調整するにはパッド下にあるレバーを持ち上げる事で調整が可能。調整範囲は70mm。
個人的には、一番上から一段下げたあたりが丁度良かった。
パッドの前後調整
地味にあってよかったと思うのはパッドの前後調整機能。調整範囲は50mm。
筆者がキーボートで作業をする際、比較的机に近づいて作業をする。その際に椅子は机に潜りこませる必要がある。
そうなると、アームレストのパッドが前方にあると肘を置くスペースが無くなってしまう。その場合この前後調整機能がると、パッドを後方に持ってくることが出来るので、肘を置くスペースを確保する事が出来るのだ。素晴らしい。
パッドの角度調整
パッドの角度は内側と外側に向ける事が出来る。調整範囲は、内側12.5度、外側12.5度で稼働する。
この機能も使ってみてわかったのだが、人の腕は座って作業している時に内側に向いている。その為、しっかりと腕から肘を支えるのであれば、パッドは内側に向いている方が良い。今まで、この様な機能の付いた椅子に座った事が無かったので気付かなかったが、角度調整もアームレストの調整機能としては必須のであると思った。
キャスター
キャスターはスムーズに転がり特に軋み音などは全くない。
筆者は、フローリングにプラスチック製の保護マットを敷いているのでフローリングへの直接ダメージ量については分からない。しかし、長期間や長時間座って作業をするのであれば、保護マットはあった方が良いと筆者は思う。
操作性
ここでは主に、座受金具にある各種調整レバーについて解説する。
OC14で使用している座受金具はイタリアのDONATI社の物を使用している。ページを見ると非常にしっかりとした椅子の部品を作っている会社の様だ。そんなDONATI社のパーツを使用しているOC14は実は隠れた良品なのだと思うのだ。
OC14の取説には実は調整方法の説明された記述は無い。その為、座受金具に対する調整方法はこちらの資料を参照されるか、以下を参照されたい。
リクライニング調整
リクライニングは3段階で固定が可能。
リクライニングのテンション調整
リクライニングのテンション調整はこのように座面高調整用のレバーの端にあって、カバーの様なグリップを前後に回す事でリクライニングのテンションが調整できる。
組立直後、リクライニングのテンションが全くない状態で調整したかったのだが、調整レバーが見つからなかった。
そこで座受金具に書いてあったDONATIのロゴを見つけてこの資料にたどり着いたのだ。そこにはリクライニング調整のレバーがある仕様の座受金具が記載されている一方で、OC14で使われているグリップタイプもオプションで存在する事を見つけたのだ。そこで、実際に操作してみたところこのグリップを引っ張り出して回すとリクライニング調整が出来たのだ。これを見つけた時には、「完璧!」歓喜したのだ。
添付している取説にこの説明が無かったので、是非今後は記載した取説を同梱していただきたい。
座面た高さ調整
座面の高さは47~54cmまで調整が可能。
座面スライド調整
座面のスライド調整は4段階で調整が出来る。調整範囲は60mmスライドさせる事が可能。
座り心地
1週間程使用した筆者のOC14の最適調整値は以下の通り。
- 座面高は一番下
- 背もたれはフリー状態
- リクライニングのテンションは体重を背中に掛けると半分くらいリクライニングする程度
- 座面は1段階前に出す
- アームレストは一番高い位置から1段下げた高さでパッドは両方ともに内側に向け、一番後ろに下げる
正直まだ座面の前後位置についてはまだ色々試している所で、理由は座面のメッシュ生地と背もたれの馴染み具合が落ち着いておらず、日々調整している感じだ。
座りごごちについてはメッシュ生地の貼り具合が独特で、ウレタンフォームを使った座面の座りごごちとはまた違う。
多少硬さを感じるので、ある程度の慣れは必要なのかもしれない。また、座面の高さについては、最低座面高が意外と低くなるようで、仕様で記されている47cmほど高さを感じない。恐らくメッシュが沈み込む事により数センチ下がっているという事だろう。その為、足つきも良く結果的に好印象な所になった。
また、OC14はランバーサポートが無いが、背もたれの腰の部分が前面に出ているので座面に深く腰を掛けると、しっかりと腰を支えてくれる。
リクライニングについては、ヘッドレストの具合が丁度良く頭を快適にサポートし、背もたれも座った時は腰を支えていたのが、リクライニングを倒すと背中を支えてくれるようになる。この状態は非常に気持ちよく、オットマンが欲しくなる。
座りごごちについては、筆者個人としてはもう少し調整は必要だが決して悪くない。むしろ、これから体と椅子が馴染むと快適さはますはずだ。これからが楽しみである。
本製品は店頭などでの試し座りが出来ないのが残念なのだが、1万円から2万円の安いチェアを買って損をするよりかは、価格に見合った品質と座りごごちが期待できるはずだ。
まとめ
FlexiSpotさんからレビュー用にご提供していただいたOC14をまとめると、
- 座面高が丁度いい
- アームレストのサイズと可動範囲がいい
- 各種調整機能はバッチリ
- 背もたれが若干固め
総評
総評コメント
デザインについては、シンプルなのだが安っぽさは全くない。最近の流行りのデザインではない物の、オフィスチェアとしてはベーシックなデザインなので、比較的どの部屋に置いてあっても違和感はないはずだ。
また、全体としてコンパクトになっている点も気に入っている。最近の椅子の場合、サイズが大柄なものがあったりするのだが、OC14はサイズ感が絶妙で大きすぎず小さすぎずという感じ。
ちなみにカラーなのだが、US向けなどはレッドやグレーなどのカラバリがあるようなのだが、日本では黒だけなのが少々残念に思う。
組立のしやすさについては、複雑な部分もなく電動昇降デスクに比べると圧倒的に組み立てはしやすかった。また、パーツも非常にシンプルなので組み付ける手間が最小限で済んでいる事も起因していると思われる。
今回は電動ドライバーが不要というところもポイントが高かった。
調整範囲については、4万円を超えるチェアだけあって座面の前後調整機能も付いていてGood!背もたれのテンション調整がどこでやるのかわからなかったが、個人で調べて結果的に調整が出来るようになったので、チェアの調整機能についてはほぼ完璧になった。ただ、このチェアにはもともとランバーサポートが存在しない為、腰回りのサポート調整が出来ないのは仕方ない。この辺が気になる方はマイナスポイントになるかもしれない。
座りごごちについては、個人的に完璧とは言えないがメッシュ生地の座面は夏場にムレ対策にはGood。背もたれの感じもメッシュ生地で体を支えるというよりもその下にある柔らかいプラスチックの板で受け止める形なる。その為、しっかりと支えてくれる半面、クッション性は無いので背もたれに寄りかかって座る方には向いていない。逆に言うと背もたれには重心を置かない座り方が出来るので、姿勢良く座れるので姿勢矯正にもつながるかも。
コスパについてだが、エルゴノミクスチェア、座面前後調整を持った調整機能、高機能アームレスト、エラストマーメッシュを使った座面や背面を使用していると考えると、5万円以下で買えるチェアとしてはありなのではないかと感じる。それこそ7万円以上を出せばオットマンが付いたり、ランバーサポートが付いたり、4Dのアームレストだったりするが、そこにそれほどの価値を置いていないのであれば、OC14を選択する価値は十分にあると思う。また、FlexiSpotさんの電動昇降デスクとセットアップで使う所有欲というのも満たされるものである。
以上になります。
非常にシンプルでまさにオフィスチェアといったOC14。価格と性能、デザインとバランスのいいオフィスチェアと感じました。是非興味が出ましたら、ご検討してみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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