こんにちは、きつね(@gijutsujin)です。
今回はBluetoothスピーカーのラスボス、Bose SoundLink Mini II Special Edition をレビューします。
本機の初代モデル SoundLink Miniは2013年7月に発売を開始し、2015年6月には改良モデルのSoundLink Mini Bluetooth Speaker IIを発売。
そして2019年10月にさらに改良を遂げた本機が発売されるなど、このモデルには非常に長い歴史がある。
筆者もSoundLink Miniが発売された当時にBoseの直営店に出向き音質を確かめに行ったのだ。そこで小さい筐体ながらもパワフルなサウンドに驚かされた。「Bose スゲっ」っと。
そして、購入に至るまで他社製のBluetoothスピーカーを試したりしてその場をしのいでいたのだが、価格がネックで購入に踏み切れない中、たまたまAmazonブラックフライデーで安くなり やはりいい音で音楽を楽しみたいという欲望を満たすため意を決して購入したのだ。
それから5が月が経過してようやくレビュー記事を書く事が出来た。当初はBluetooth接続だけで使用していたが、USB-DACを購入を期に有線接続で楽しんでみたりと、使い方にも変化が出てきた。
この点も踏まえつつレビューをさせて頂き、本機に興味のあるあなたに購入の後押しになればと思う。
それでは、はじめます!
- 確かな高音質再生
- 質感のいい筐体
- まさにラスボス。これさえ買えばBTスピーカー選びは終わり!
- 防水非対応
- 価格が2万越え
製品特長
小さなサイズで、迫力のサウンド
SOUNDLINK MINI II Special Editionは、手のひらに収まるサイズのスピーカーでありながら、その想像を遥かに超える、深みのある低音域を備えた豊かでナチュラルなサウンドを再生。通話用のマイクを内蔵し、いつでもどこでも簡単にワイヤレス接続が可能。バッテリー持続時間が20%アップし、新たにUSB-C充電ポートを装備。ラックスシルバーとトリプルブラック、2つの特別仕様のカラーがラインナップ。
Bose home page : https://www.bose.co.jp/ja_jp/products/speakers/portable_speakers/soundlink_mini_ii_special.html#v=soundlink_mini_ii_special_triple_black
Special Editionから、充電とFWアップデート用の端子としてUSB-Cが採用されました。また、バッテリー持続時間もアップ!
洗練されたデザイン
シンプルさを追求、洗練されたデザイン。シームレスなアルミボディにより、耐久性と小型化を実現。重さはわずか680 g。小型で軽量だから、どんな場所にも持ち運びができます。薄型のデザインは置き場所を選ばず、重心が低いので倒れる心配もありません。従来のSOUNDLINK MINIと比べてバッテリー持続時間が20%アップ(最大12時間)。時間を気にせずお気に入りのプレイリストを楽しめます。
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アルミボディは高級感があってGood!また低重心化のおかげで安定性はバッチリ!
簡単接続で、気軽に音楽を
SoundLink Mini IIと組み合わせる機器は自由自在。友達のスマートフォンやタブレットでも大丈夫。曲の再生に必要なのは、Bluetooth対応機器だけ。8台の機器を記憶できるので、複数のソースとの再接続や切り替えも簡単。約9 mの通信距離で、極上のサウンドをワイヤレスで楽しめます。
Bose home page : https://www.bose.co.jp/ja_jp/products/speakers/portable_speakers/soundlink_mini_ii_special.html#v=soundlink_mini_ii_special_triple_black
Bluetooth接続はとてもスムーズ。接続が切れる事はありません。
手のひらサイズで、迫力のサウンド
小型のポータブルスピーカーは、パワフルさに欠けると心配な方へ。SoundLink Mini II Special Editionは違います。
Bose home page : https://www.bose.co.jp/ja_jp/products/speakers/portable_speakers/soundlink_mini_ii_special.html#v=soundlink_mini_ii_special_triple_black
高性能トランスデューサー
通常の同サイズのトランスデューサーに比べ2倍の空気量を動かす事により、その分パワフルなサウンドを実現。
トランスデューサーとは変換器の事で、ここではスピーカー本体の事をさすようです。
デュアルパッシブラジエーター
スピーカーの小型化と豊かな低音再生を両立するのが、低音用ユニット”デュアルパッシブラジエーター”です。2枚向かい合わせに配置する事で不要な振動を抑えながら、深みのある重低音を再生します。
外務入力端子
AUX入力で他のオーディオ機器に接続可能。
USB-Cによる充電
新たにUSB-Cポートを装備し、充電がより便利に。満充電で最大12時間の再生が可能です。
スマートフォンが手元になくても大丈夫
天気予報も、通話も、その他の機能も、マルチファンクションボタンを長押しして、内蔵マイクに話しかけるだけ。Bluetooth接続を使用して、SiriやGoogleアシスタントに話しかけたり、かかってくる電話に出ることもできます。
Bose home page : https://www.bose.co.jp/ja_jp/products/speakers/portable_speakers/soundlink_mini_ii_special.html#v=soundlink_mini_ii_special_triple_black
スピーカーフォンの様に一応スマホやPCと接続する事でヘッドセットの様に通話も出来ます。
製品仕様
外形寸法 / 重量 | スピーカー:18 cm(W) x 5.1 cm(H) x 5.8 cm(D) (0.68 kg) |
入出力 | Φ3,5mm外部入力端子 USB-Cポート |
その他の仕様 | ワイヤレス通信距離:最大9m 連続12時間再生 |
本機には防水性能のないので、完全に屋内使用になります。
その分、筐体の質感は非常に良いので部屋のインテリアとしてもいいと思います。
開封
外箱
Bose製品を購入するのは、Wave music system以来の購入になる。
久しぶりのBose製品という事で、非常に箱を開ける前からワクワクが止まらなかった。
もう10年以上使用しているWave music system。いまだに現役で我が家のリビングで活躍中。ウーファーが無いのに筐体サイズに見合わない低音が再生されるので、面白いCDプレーヤーです。
ちなみに、本体の上に乗ってる丸いデバイスは、AirPlayレシーバーの「WiiM Mini」で、iPhoneで簡単にハイレゾ接続できるのでこちらも愛用中。
開封
開封すると書類とUSB-Cケーブルが入ったトレーがあり、そのトレーを上げるとスピーカー本体が現れる。
梱包はシンプルだが、書類やケーブルの入ったトレーを持ち上げた瞬間に目に入るSoundLink Mini本体は、所有欲をグッとあげてくれるのでさすがBose製品といったところだ。
同梱物
同梱物は以下の通り、
- スピーカー本体
- USB-Cケーブル
- 保証書、安全上の留意事項、アップデートの案内
本体チェック
本体正面
本体正面にはBOSEのロゴがあり、ブラックで統一された各種パーツの質感も非常によい。
本体背面
背面にもパンチングメタルのカバーはされており、中央にはバッフルラジエーターがあって、本体に見合わない低音を再生してくれる。
本体上面
本体上面には、操作ボタンが5つ並んでいる。
左から、電源、音量マイナス、マルチファンクションボタン、音量プラス、Bluetooth接続ボタン。
本体下面
本体下面にはラバー素材のクッションになっている。
また本体右下の端子は、充電クレードル用の接続端子になっている。
充電クレードルはSoundLink Miniの古いバージョンの時に同梱されていた物だ。以前はこれに載せて充電をしながら使う事が出来た。ただ、現在(投稿時)はアクセサリーとしての取り扱いは無いようなので、欲しい人は中古などを利用するしかない。
本体側面
本体側面には外部入力として3.5mm端子と、充電とFWアップデート用のUSB-Cポートが備わっている。
音質チェック
大音量でも音が割れない!?
本機において接続先に関わらず共通の特長として、とにかく音が割れない事だ。
本機の様に本体自体が小さい場合 当然ながらスペースの関係上小さいスピーカーを使用する。小さいスピーカーは出力が小さいので、大きい音で聴こうとすると必然的に音声出力を上げる必要がある。そうなると、小さいスピーカーの場合、アンプからの音声信号の出力に負けてしまい、音が割れてしまいとてもじゃないが聞けない。
しかし、本機は小さい筐体ながらも音量をMaxにしても高音低音共に音が割れずにしっかりとならしてくれるのだ。
これは本当にすごい事で、筆者が初めてSoundLink Miniを店頭で試聴した際に驚いた一番のポイントだった、
正直これだけでも本機を購入する動機としては十分で、筆者はこの点が気に入って購入に至ったので気になったら是非店頭で確認していただく事をオススメする!
今回音質チェックをするにあたり使用する機材はBluetooth接続は「FiiO BTA30 Pro」を使用し、有線接続時は「FiiO K3ES」を使用し、それらをPCに接続し32ビット/ 384kHzでPCから出力させて鳴らす。
また、使用音源としては本機はハイレゾ対応ではないのでハイレゾ音源は使用せず、YouTube Musicの音源を使用した。
ハイレゾではない音源でどこまで音が良く聞こえるのかも楽しみの一つである。
使用音源
今回は、YouTube MusicにてBABYMETALのコンセプトアルバム「THE OTHER ONE」の楽曲を使用して聞き比べた。
Bluetooth接続
使用機材
Bluetooth接続で使用する機材は、「FiiO BTA30 Pro」を使用する。
BTA30 ProはLDAC送信が出来るUSB-DAC。PCからはUSBで入力し、32ビット/384kHzにて受信している。
Bluetoothでの音質チェックはこちらを使用してSBCにて音質チェックをしたいと思う。
音質コメント
Bluetooth接続での音質については、Bose らしく低音もしっかりとありながらも、高音域もキレイに鳴らしている。Bose製品で良くあるのが、筐体の大きさと低音の大きさが比例しない何とも不思議な感覚をさせてくれるところ。それが本機にもしっかりとあって期待を裏切らない音を提供してれる。
高音域については、ヴォーカルのSu-Metalの透き通るようなハイトーンも他の音に埋もれることなく聞くことが出来た。
中音域は、非常にフラットな感じ。特に強調している部分が無く原音に忠実といったところ。
低音域については、最近のBluetoothスピーカーのように大きなバッフルがあり低音をかなり強調する仕様になっているもの多い中、本機も同様にバッフルを備えつつも低音は「強烈」まではいかないが、全体の音のバランスを考えると丁度いい程度にある。とはいえ、実際に音を鳴らせば、机を振動させる程の低音も得られるのでBoseらしい低音も楽しむことができた。
ちなみに、動画視聴時の音声遅延については、SBCで接続しているがリップシンクがずれるといった事は特に感じる事は無かった。
有線接続
使用機材
有線接続で使用する機材は、ヘッドホンアンプ「FiiO K3ES」 だ。
このヘッドホンアンプは小型ながら32ビット/384kHzの再生が可能。今回の有線での音質チェックをする際はLine Outジャックを使用してSoundLink Mini IIへ接続した。
音質コメント
有線接続はヘッドホンも同様な事がいえるのだが、Bluetooth接続時に音源をSBCなどのコーデックに変換する事による音質劣化が発生するが、有線接続は音源を直接入力できる点で音の印象がガラリと変わる。
各音域の音の感想は同じなのだが、そこからさらに「音域が広がる」感じがした。高音域、低音域の再生周波数がワイドになる感じがするのだ。
コーデックに変換されるとどうしても音域が狭くなり、タイトな音になりやすい。しかしながら、このタイトな音について筆者は結構好きだったりするのだが、有線で聴くとその差がはっきりとわかる。
その為、今回は音源の音をPCから繋ぐのではなくUSB-DACを使用して鳴らしているわけだが、本機を使うのであれば、USB-DACを通して鳴らすとPC接続に比べるとより良い音がえられる事は間違いない。今回は音源をロックを使った音質チェックをしたが、クラシックやジャズなどは有線接続で聴くとより解像度が上がりしっくりくるはずだ。
突然音が切れる?!
AUX接続時によくある現象として、突然音が切れる現象が発生する。
これは、本体が故障と言う訳ではなく、入力される音が小さいとSoundLink Mini が勝手に音が入っていないと勘違いして、電源をOFFにしてしまうようだ。
これは、本体の故障ではないので慌てずに以下の対策を講じて頂きたい。
対策としては、
- 入力する再生機器の音量を大きくする
- SoundLink Miniの音量は比較的に小さい所で調整するようにする
- オートスリープをOFFにする
Bluetooth接続時には問題なかったのですが、AUXに有線接続で使用した際に発生した現象でした。
是非参考にしてください!
ファームウェアアップデート
本機はファームウェアアップデートが行う事がある。その際には、こちらにアクセスし画面の指示通りにPCと繋ぐ。
付属のUSB-Cケーブルを使用してこのようにつなぎます。
今回はファームウェアアップデートは無かったが、今後ある場合はこの方法でアップデートを行う。
ファームウェアアップデートがあるという事は、何か問題があった場合にはその問題を解決する事が出来る手段なので、あるに越したことはないです。
ただ、ファームウェアアップデートの方法がスマホ経由ではなくPCからのアップデートというところが、設計の古さを感じます。
まとめ
Bose SoundLink Mini II Special Edition を実際に購入しレビューした感想をまとめると、
- 確かな高音質再生
- 防水性能は無いが質感のイイ筐体
- まさにラスボス。これさえ買えばBTスピーカー選びは終わり!
音質、質感共に最高のBluetoothスピーカーです!
価格は高いですが、それだけの満足度が高いので私は末永く使います。
とてもいい買い物でした!
総評
総評コメント
まずはデザインについて、初代から変わらない無骨なデザインがBoseらしく、フロントのパンチングメタルにBoseロゴもカッコイイ。そして、この小さい筐体から迫力のある低音や透き通る高音が再生できるのも、Boseならでは音響デザインなのだろう。この点は、私の期待している通りの結果を与えてくれたことで、評価は満点を上げたい。
続いて質感の評価だが筐体がアルミニウムを使用している為、高級感もあり所有欲を満たしてくれるデザインだと思う。今回は黒をチョイスしたのだが、これも重厚感がある印象を与えてくれるので、デスクに置いてもとても様になる。
とにかく、安っぽさが全く無いのがとても良かった。
性能に関しては、Bluetooth接続も安定してつながるし、外部入力への対応もしている。筆者にとって最低限必要な機能が備わっている点でこちらも満点だ。特に、外部入力については音質が圧倒的にBluetooth接続よりも良いので、これは是非試してもらいたい。
音質は、これは文句なく満点の評価。Boseらしい力強い低音とクリアな高音、音割れしないスピーカーなど筆者の期待以上の音質を提供してくれた。最近のBluetoothスピーカーは低音が強めに出る傾向がある。以前まで使用していたJBL FLIP5はとにかく左右にあるバッフルが振動し強力な低音を出力していた。これは製品の特長として外で使う事を考慮した結果なので室内で使うとやや低音が強いと感じる。その点から比較しても、本機は室内でのリスニングを目的になっているので、低音がバランス良く再生されるのだ。その為、私の使用用途に合ったのは紛れもなく本機だったということだ。
音質については、他のBluetoothスピーカーに比べて圧倒的にいいと思うので、興味のある方は是非店頭で試聴をして欲しい。
価格については2万円を超えるので決して安くはない。なので評価は3点。
だが、安いBluetoothスピーカーを買って満足いかないで複数買いなおすのであれば、最初から本機を購入した方が満足度は高いと思う。恐らく、他のBluetoothスピーカーも本機をターゲットとしてどこまで低価格で作れるかを考えていると思う。例えば、Anker SoundCoreシリーズだったり、Funlogy Portableなどは筐体のデザインやスピーカーの配置や入力ポートの位置が本機に酷似している。これらの製品も価格と音質の面ではバランスが取れていると思うが、やはりそこは本機には敵わない。なので、これらを購入検討するのであれば、本機を選択する方が絶対に失敗しない買い物が出来ると筆者は断言する!
以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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