【GaNⅢ搭載・67W急速充電】VOLTME Revo 67 Liteレビュー|軽量コンパクトな3ポート充電器の実力とは?

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 こんにちは!きつね(@gijutsujin)です。

 今回は充電分野で20年以上の実績を持ちOEM供給元として有名メーカーに商品を提供しているVOLTMEさんの67W GaN急速充電器 Revo 67 Lite をレビューします!

 本機記事はVOLTME(@voltme_jp)様より、レビュー用に商品をご提供して頂き執筆しております。
 VOLTME様、今回は商品をご提供して頂きありがとうございます。

 高性能かつコンパクトなUSB充電器を求める声が高まる中、VOLTMEが提案する「Revo 67 Lite」は、そのニーズに的確に応える注目の製品である。最大67Wの高出力を実現しながら、手のひらサイズのコンパクト設計を両立。USB-Cポートを2基、USB-Aポートを1基備え、スマートフォンからノートPCまで幅広いデバイスへの同時充電を可能にしている。
 本製品は、次世代パワー半導体であるGaN(窒化ガリウム)の第3世代「GaNⅢ」を採用することで、高出力時の発熱を抑えつつ効率的な電力供給を実現。日常使いはもちろん、出張や旅行など携帯性が求められるシーンでも真価を発揮する。
 当ブログでは以前に、VOLTME さんからご提供いただいた Revo 30 Duo と本記事内で使用してるUSB-Cケーブル Powerlink YoYo Retractableレビュー記事も投稿しているので、こちらも合わせて読んでいただきたい。
 本記事では、「Revo 67 Lite」の実際の使用感をはじめ、性能・デザイン・競合製品との比較に至るまで、多角的にレビューする。

VOLTME Revo 67 Lite
総合評価
( 4.4 )
メリット
  • 67W出力なのに本体がコンパクト
  • GaNⅢ採用で低発熱
  • 3ポートあると旅行などの外出時に便利
デメリット
  • USB-Cポートは最大出力が違うので仕様を理解する必要がある
目次

製品概要

【主なスペックと特徴】

スペック

入力AC 100 – 240V ~ 1.6A(Max)50/60Hz
出力USB-C1: 3.3~11V⎓5A(PPS) / 5V⎓3A / 9V⎓3A / 12V⎓3A / 15V⎓3A / 20V⎓3.35A
(Max 67W )

USB-C2: 5V⎓3A / 9V⎓2.22A / 12V⎓1.67A
(Max20W)

USB-A: 5V⎓3A / 9V⎓2A / 12V⎓1.5A
(Max18W)

モード:
C1+C2 = 45W+15W
C1+A = 45W+15W
C2+A= 15W(5V⎓3A)
C1+C2+A=45W+15W(5V⎓3A)
合計出力:67W
サイズ65.7 x 32 x 38.9 mm
重さ106g

カラー

BLACK
WHITE

特徴

【PD 67W急速充電器】

PD急速充電ポートを搭載しており、1つのUSB-Cポートは最大67Wで急速充電が可能です。MacBook Pro 13インチを50%まで充電するのにわずか46分しかかかりません。超高速充電規格で、短時間でスマートフォンを満充電にできます。外出する前にスマートフォンの充電を忘れても、電源が切れる心配はありません。USB-C2は最大20Wの出力、USB-Aは最大18W出力可能です。

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【次世代GaN技術】

革新的なGaN 第三世代の半導体が使われているタイプc 充電器。小型、高効率、高速、安全、低発熱へと進化したスマホ充電器のニュースタンダードです。コンパクトのサイズですが、 従来品に比べてより大きい電力を供給、より速い充電速度を実現しました。

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【小型で軽量】

一般的な67W出力の充電器と比較して、約48%小型化。最短辺は3.2 cmなのでコンセント周りで他の機器と干渉せず、荷物の中でも嵩張りません。省スペースな折り畳み式プラグは、収納だけでなく持ち運びにも便利です。この1つのcタイプ 充電器で、複数種類の充電ケーブルに対応しており、出張や旅行に非常に便利です。

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【3-in-1充電器】

このusb c 充電器には2つのType-Cポートと一つのUSB-Aポートを備えており、3つのデバイスを同時に充電することができるため、コンセント不足の問題を解決します。3ポートを同時に使用する時、合計出力は最大60W(USB-C1= 45W 、C2+USB-A =15W)です。USB-C1+USB-C2の合計出力は最大60W(C1= 45W 、C2=15W)。USB-C1+USB-Aの合計出力は最大60W(C1= 45W 、USB-A =15W)です。

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【安全保護機能】

VOLTMEの独自技術であるV-Dynamicにより接続された端末を自動的に判別し、高速かつ安全に充電を行います。温度管理、短絡防止や過電流保護などの多重保護機能を備えており、24時間安心してお使いいただけます。日本のPSE認証など電気安全に関する認証を取得済み、安全性を確保しています。

【幅広い互換性】

たっだ一つのusb pd 充電器でiPhoneやiPad、MacBook、Apple WatchなどのApple製品やGalaxy、Pixel、AQUOS、Xperiaシリーズを含む様々な機器に対応しており、全てのデバイスを効率的に急速充電できます。PD3.0のほか、PPS,QC4+,QC3.0,FCP,SCP,AFC,DCPなど幅広い充電規格に対応。互換性抜群で、様々なusb cデバイスに充電対応します。

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【パッケージ内容と外観】

パッケージ

  パッケージはVOLTMEさんの特長的なグレーとイエローのカラーリングに四角のくぼみがあるのが印象的。パッケージ自体もしっかりデザインされているのが好感が持てる。

 パッケージ裏面には仕様が書いてあり日本語でも表記されている。

 模造品対策として、正規品に貼られている証明用のシールも貼られている。この辺をしっかりしているメーカーさんは頼りになる。

 箱から本体を取り出すと、白いビニール袋にくるまれた状態になっている。

同梱物

 同梱物は以下の通り、

  • Revo 67 Lite本体
  • 取扱説明書
  • Thank you カード

外観

 本体は黒のプラスチック素材だが表面はサラッとした手触り。VOLTME のロゴと印象的な四角いドットが表面にデザインされている。本体は縦方向はそれほど長くはなく横に長い。

 反対側にはVOLTMEロゴは無いが四角いドット柄が入っている。

 充電ポートはUSB-Cポートが2つ、USB-Aポートが1つ。USB-Cポートは上下で出力仕様が異なる。

 プラグは折りたたみ式になっていて持ち運びに便利。

 プラグを立たせる際も特にプラグが持ち上げにくい事もなく、すっと持ち上げる事が出来る。

 本体裏面には各ポートの出力仕様が表記されている。
 また、PSEマークもきちんと表記されている。

実機レビュー

【サイズと携帯性】

 Revo 67 Liteは67W出力が出来るのに本体サイズが小さく軽い。そこで、持ち運びの際には特に気になる本体サイズを筆者が持っているAnkerの充電器と比較していきたいと思う。
 比較する充電器は、Anker Nano II 65WAnker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN)の2機種。

Anker Nano II 65W
Anker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN)

 本体の奥行のサイズを比較すると、1ポートと3ポートの充電器では奥行方向の長さが長くなる。Revo 67 Liteの奥行は、Prime Wall Chargerとほぼ同じ長さ。この場合重量バランスによってはウォールコンセントから落ちてしまうといった事も発生する。Prime Wall Chargerは重量もそこそこあるが、新幹線や特急の車内コンセントを使用中に落下する事は特になかったので それよりも重量の軽いRevo 67 Liteであれば落下する事は無さそうだ。

 それぞれの充電器を縦に置き並べてみた。こうしてみるとRevo 67 Liteは横幅がスリム。縦の長さはAnker NanoⅡとほぼ同じくらい。両者は出力特性もにているので回路基板もこれくらいのサイズで収まるのであろう。

【実際の充電出力を検証】

 それでは、各ポートから出力される電力を検証したいと思う。

試験環境

電流電圧チェッカー

  各ポートの充電電圧および電流それぞれの値の計測は以下のUSBパワーチェッカーを使って測定した。それぞれの精度については公正をしたものではないので数値の保証はできないので、参考値として欲しい。

USBパワーチェッカー
テストで使用したUSBパワーチェッカー

USBケーブル

Powerlink YoYo Retaractable 本体正面

 USB-CケーブルはVOLTMEさんの PowerLink Yo-Yo Retaractable を使う。このケーブルは100Wまでの充電に対応している。

  USB-Cケーブルもう1本使用した。UGREEN製のUSB-Cケーブルだ。こちらはケーブル長が2mで充電能力が100Wまで対応しているもの。一方でUSB-Aケーブルについて、こちらはiPhone14を充電するためのケーブルとしてOwltech製Lightningケーブルを用意している。

充電対象機器

 今回のテストで使用した充電対象とする機器は以下の通り。

  • iPhone 15
  • iPhone 14
  • Dell Latitude 7430

計測結果

 各ポートに出力される電力をチェッカーを使い確認する。

 Revo 67 Liteから出力される電圧と電流は充電するデバイスのバッテリー残量により異なるので、今回の結果はあくまで計測時の個々のデバイスの充電残量に応じた電力量を観測しただけなので、これが100%の出力ではないことに注意していただきたい。

C1 ポート 67W Max

 iPhone 15を使いC1ポートの出力を確認した。

 接続状態はRevo 67 LiteとiPhone15の間にチェッカーを挟む。

 計測した出力電力はおそよ14.7W。しっかり急速充電を行っているようだ。

 ちなみに計測時のバッテリー残量は54%。出力電力はバッテリー残量によっても変動するのであくまで参考値にして欲しい。

 ノートPCを起動しないで充電した場合の出力電力を測定してみた。起動時の充電については3ポート使用時に確認したので、そちらを見て頂きたい。

 ノードPCを起動しない状態でも約14Wで充電しているようだ。パソコンの充電らしく出力電圧は約20Vまで出ている。

Aポート

 続いてAポートの充電を確認する。
 ここでは、iPhoner14を使用して測定した。

 Revo 67 LiteのAポートの出力の定格は単ポート使用時は18W。
 それでも、しっかりと10W以上出力しているのは頼もしい。

 この時のiPhone14のバッテリー残量は35%だった。ここでもしっかりと急速充電しているのが分かる。

C1+Aポート

 続いて、2ポートを同時に使った場合の出力電力を確認する。
 今回は、C1+Aポートを使用し、それぞれにiPhone15とiPhone14を接続して計測した。

 計測時のバッテリー残量はiPhone15が66%、iPhone14が37%である。

 C1ポートの出力電力は約15W。ここでもしっかりと急速充電している。

 一方、Aポートの出力電力は単ポートでは10W出ていたが、この場合は半分の5Wにとどまった。

C1+C2+Aポート

 ここからは、一番負荷が大きい3ポートを同時に使って充電した時の出力電力を測定する。
 Revo 67 Liteの各ポートは定格出力電力が決まっていて、3ポート使用時はC1が一番大きくて45W、C2とAポートは2ポート合計で15Wという出力電力なる。
 その為、C1にはノートPC(起動しYoutube動画を再生)、C2にはiPhone15、AポートにはiPhone14を接続して測定した。

 C1ポートの出力電力は、約17.8W。
 この測定時はノートPCを起動し、Youtubeで動画を再生中の充電電力になる。このノートPCは元々45Wの充電器が付属していたので、Revo 67 Liteの45W仕様でも全く問題ないようだ。

 C2のiPhone15の充電電力は7.4Wこちらは、C2+Aポートの条件で合計15WということでC2ポートで半分は使った感じ。

 ちなみに、AポートはC2ポートが7W を消費しているので残り8W。とは言えiPhone14自体はそこまで必要ないので実測すると約5Wだった。

検証まとめ

 この結果、C2+Aポートの合計出力は約12.5Wということで、これらの組み合わせであればRevo 67 Liteで十分対応できる事が分かった。


充電中も熱くならない!?

 Revo 67 Liteは、次世代半導体素材であるGaN(窒化ガリウム)の第3世代技術「GaNⅢ」を採用した充電器である。GaNは従来のシリコンに比べてスイッチング効率が高く、発熱を抑えつつ電力変換効率を大幅に向上させる特性を持つ。特にGaNⅢでは、これまで以上に高周波での動作が可能となり、部品の小型化や内部構造の最適化が進んでいる。

 このGaNⅢの特性により、Revo 67 Liteは67Wという高出力を維持しながらも、非常にコンパクトな筐体を実現している。また、発熱の少なさも大きな利点であり、3ポートを同時に使用して長時間充電を行っても、筐体が過度に熱を持つことはなかった。高出力・小型・低発熱というバランスの取れた性能は、GaNⅢの導入によって可能になったものと評価できる。

他社製品との比較

 Revo 67 Liteの出力電力の検証で、私が使っている機器であれば、67W出力の充電器でも十分に賄えることが分かった。
 しかしながら、手元にそれを上回る100W出力のAnkerの充電器があるので、こちらと比較してみたいと思う。
 比較するコンディションは3ポート同時使用時、それぞれのポートにはノートPC(高出力USB-Cポート)、iPhone15(低出力USB-Cポート)、それにiPhone14(USB-Aポート)を接続した。

 出力結果は以下の通り。

USB-Cポート(低出力)に接続した時の状態。

 USB-Cポート(高出力)にノートPCを接続したときの状態。この時、ノートPCは起動しYoutubeで動画を再生した状態にしている。

 こちらはUSB-Aポートの出力電力。


比較まとめ

ポートVOLTME Revo 67 LiteAnker Prime Wall Charger (100W)
USB-C(高出力)約17.8W約14W
USB-C(低出力)約7.4W約7.8W
USB-A約5W約5W
重量106g178g

 Anker Prime Wall ChargerとRevo 67 Liteの実測結果を比較したところ、両者の出力性能には概ね大きな差異は見られなかった。ノートPC接続時においては最大で約3Wの出力差が確認されたが、この差異は充電器本体の性能によるものというよりも、バックグラウンド処理の影響や計測時の条件差による一時的な変動である可能性が高いと考えられる。

 それ以外の測定項目においては、Revo 67 LiteおよびAnker Prime Wall Chargerのいずれも安定した出力を示し、仕様上の性能においてほぼ同等であることが確認された。ただし、これらの結果は今回使用した特定のデバイス(例:iPhone)に基づくものであり、iPadやAndroid端末など、異なるデバイスを用いた場合には出力特性に差異が生じる可能性がある点には留意が必要である。

 なお、出力性能がほぼ同等であることを前提とした場合、Revo 67 LiteはAnker製品に比して重量が軽量であるという利点を有しており、携帯性の面で優れている。従って、本検証環境下における利用条件においては、Revo 67 Liteの方がより適した選択肢であると結論づけられる。

まとめ

VOLTME様よりRevo 67 Liteをご提供して頂き、使ってみた感想は。

  • 67W出力なのに本体がコンパクト
  • 3ポートあると旅行などの外出時に便利
  • USB-Cポートは最大出力が違うので仕様を理解する必要がある

どんな人に向いている?

  • 複数のデバイスを持ち歩く人
  • 外出が多い人
  • 荷物を少しでも軽くしたい人

総評

デザイン
Bad
Good
充電性能
Bad
Good
コスパ
Bad
Good

 まず注目したいのは、そのデザイン性だ。ブラックとオレンジの大胆なカラーリングに加え、筐体側面に施された独特の窪みデザインは、VOLTME製品ならではの個性を強く感じさせる。見た目だけでなく、手に取ったときの質感も上々で、筐体はプラスチック製ながらも安っぽさは一切ない。むしろ洗練された印象すら受ける。個人的には非常に好みに刺さるデザインで、所有欲をしっかり満たしてくれる。

 次に充電性能についてだが、3ポートを同時に使用しても、各ポートが仕様通りの出力を安定して維持していることを確認できた。最大出力67Wという数値を聞くと、やや物足りなさを感じるかもしれないが、実際に複数のデバイスを接続して使ってみると、日常使いにおいてはまったく不足を感じない十分なパフォーマンスを発揮してくれた。この点は、今後充電器を選ぶ際のひとつの指標として参考にしたい。

 コストパフォーマンスについては、採用されているGaN III(窒化ガリウム 第3世代)によって、従来のGaN IIを使用した製品よりやや価格は高めに感じられるかもしれない。ただし、そのぶん小型化と発熱の低減という明確な利点があるため、価格に見合う価値は十分にあると感じた。機能性と携帯性のバランスを重視するユーザーにとっては、むしろ納得感のある価格設定だろう。

 以上になります。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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関連リンク

株式会社 Voltex innovations Technology
Revo 67 Lite 製品詳細ページ

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